このレビューはネタバレを含みます
こういう映画こそ、実写化した意味があると思わせてくれる作品
東野圭吾が絶賛するのも分かる
何よりも映像としての脳死患者の描写が上手くて「脳死は人の死か」というテーマを、色んな視点から描きだしてる
科学技術によって生かされてる序盤
不気味さを表現する中盤
もうこれは死んでると思わせて母が包丁を向けた時に躊躇った終盤
医療技術の進歩を倫理的な視点も含めて描いてるのが良い
音楽の使い方とか、色んな立場の違う人たちの言葉とかによって言語化しづらい部分をしっかり観る人に伝えてくれる
ドナーが見つからなくて死んでしまった子供との対比も考えさせられる
最後は母親がそうであったように家族自身がそれぞれ自分の中で、区切りをつけることが大事なのだろうと思います
誰も悪くないし、正解もないからこそこういう物語になる
この作品を観たひとによってそれぞれ解釈とか意見は変わると思うので色んな人の感想を見てみたい