「おい!早く戻って…宗吾!」
娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていた播磨薫子とその夫の和昌には2人の子供がいた
「じゃあさ、瑞穂ちゃんもさ、今度一緒に作ろう。」
ある夏の日、播磨家長女の瑞穂と長男の生人、それと薫子の妹である美晴の娘の若葉3人を祖母がプールへ遊びに連れていく
「ごめんなさい!私が代わりに死ねば良かった!」
プールで溺れた瑞穂は医師の診断により脳死状態にある可能性が高いと判断される
「瑞穂を殺して臓器を取り出すってことですか?」
臓器移植の意思があれば脳死判定がなされ、脳死と判断されれば臓器移植が行われるが、承諾しない場合はそのまま延命処置が続く…が、この状態に陥ると通常は数日で心停止に至る
長くもったとしても回復した例はない
「瑞穂は死んでなんかない!」
和昌は自らが経営する会社でまだ研究途中の最先端技術を使って延命治療を施す
「お母さん、ここ連れてってあげる。」
薫子の母親としての気持ちも、そこに関わってくる人達の反応も、世間一般の反応にしても、わかるところがある…故にとても辛く苦しい内容。
このままでいいはずはないとは思いつつも、もし奇跡が本当に起こるならと思ってしまう…最初はみんな薫子と一緒にその奇跡を願ってるけど、時が経つにつれ薫子だけが残されていく…。
「お姉ちゃんに謝んなさい!」
ラザロ徴候とか、エコー現象とか、巧みに使いよるねぇ。
「娘を殺したのは私でしょうか?」
篠原涼子さんの演技が凄すぎる…子役も良かった。この映画で篠原涼子さんを見てると「私の中のあなた」に出演していたキャメロン・ディアスさんを思い出しました。
「カオル伯母ちゃん、やめて!」
あの状況からの伏線回収がヤバい…泣けました。
「手前勝手な欲望が人類を発展させてきた…だがな、人間の技術が関わることの許される範囲っていうものがある。」
原作読んでないけど、映画でも充分泣ける。