第2次世界大戦の終戦間際8月9日に満州のハルビンで結婚式に出席していた山本幡男さんと妻モジミさんと子どもたち。
「日本で会おう!約束だ!」
中立条約を破って宣戦布告、満州に攻めてきたソ連の強襲から家族を守るためにひとり拉致されシベリア抑留されてしまった幡男さんは極寒と飢え、重労働に苛まれることになる。
「卑怯者!」
ソ連は捕虜を管理するうえで日本軍の階級秩序を利用、元上官が強制労働と飢えから逃れるためこれを利用して下級兵への横暴な行動をとるようになり、それがさらに悲劇を大きくしてしまう。
「人間をやめろ。」
山本幡男さんは東京外国語学校でロシア語を学び36年には満州へ渡り、南満州鉄道株式会社で調査部に採用され、ソ連の経済や社会、軍事などの分析を担当していた。
「わたしはあなたを売りました。」
抑留後にこの経歴があだとなり、山本さんはソ連からスパイ容疑で重労働25年の判決を下され、49年に極東ハバロフスクの強制労働収容所(ラーゲリ)に移されることになる。
「卑怯者をやめます!」
次々と死んでいく仲間たち、理不尽な旧軍秩序、そして帰国できないのではないかという絶望感が広がるなかでも山本さんは絶えず希望の光をともし、日本を思った俳句を詠む文芸活動などから捕虜同士の精神的つながりを生みだし、それはソ連側の理不尽な要求にみんなで体を張って抗議するまでの強いものとなった。
「それでも生きろ!」
事実に基づく話であるだけに評価も何もないんですけどね。
「必ず届けます!」
本当にこんなことがあったんだと思うとラストが泣ける。
「嘘つき!」
ただ…北川景子さんがねぇ。好きな女優さんではあるんですけど、戦後の日本にあの容姿は綺麗すぎるというか、似合わないような気がしちゃったもんで申し訳ない。