マイルールを無視して今回は長めで。
脳死は本当に難しい。医療が発達してしまったが為に、意識がなくても心臓は動いてる状態ができてしまう。実際はみずほちゃんみたいに綺麗なことばっかりじゃないし、介護する側の負担は相当なもの。けど小さい子供の脳死を受け入れるのは簡単じゃない…どういう考え方を持つかは登場人物それぞれの想いがあるように、人それぞれやと思う。お母さんとお父さんで捉え方が違うのも頷けるし結構リアリティある見解やと感じた。間近で寄り添ってる母親やからこそ、生まれてくる気持ちもあると思う。どうやって終わらすんやろうと気になってたけど、綺麗事じゃないけどまとまりある終わり方で脳死を題材にした映画としては秀逸だと個人的には感じた。
弟も、生きてるか死んでるかと言われれば困る姉を持って小さいながらに苦悩してるのが伝わってくる。生きてるって何なのか、仕事しながら悩んでたことがドンピシャ映画にされてるようで最初から最後まで号泣してしまった。
ついでに、中盤でお母さんがお父さん罵倒するシーンがあるんやけど「あなたはかっこつけてばっかり。理性で解決する。諦めないで縋って欲しかった」的な内容がある。ここほんと男脳と女脳を現してるなと感じた。女の人は理性的な答えじゃなくて共感がほしいんだよね、とちょっと映画の本題とは違うところも細かい作り込み良かったと思います。
脳死がテーマやからそこに引っ張られがちやけど、リアルな人間ドラマだと感じた。そしてそれがこんなに伝わるのはまじで名演技揃いやからです。もうでも観てるこっちも命削られたので2回は観たくない。
