このレビューはネタバレを含みます
「脳死かもしれない娘を殺したら、それは殺人なのか」っていうことに注目した東野圭吾の着眼点はすごいと思ったけど、ミステリーではないよね、と思った。ミステリー要素っていえるのはみずほちゃんの死因くらいなのかな、でもあれも別に作中で謎解きの対象になっていなかったし。
よかったシーンは最初に挙げた包丁のところの篠原涼子のセリフと、「みずほを機械で笑わせることまで必要なのか!?」って言う西島秀俊と、みずほちゃんの脊髄反射にドン引きする川栄。
最後に脳神経外科のお医者さん(田中哲司)がお父さん(西島秀俊)に「心臓が止まったときにみずほちゃんが死ぬというのなら、みずほちゃんの心臓は移植されて今も止まっていないから、生きてるということになりますね」とか言い出したのには、なんだかいらっとした。
とりあえず題材的に私に響かなかったかも。
あとみずほちゃんが病院に運ばれたときのおばあちゃん(松坂慶子)が泣きすぎなのと、西島秀俊のお父さんの家に囲炉裏があって、二人で肉を焼くシーンが謎だった。肉うまそうだった、シュラスコみたいなやつ。原作にはないシーンだと聞いたので、なんで足したんだろうという感じ。現場でお肉食べたかったのかな。