かな

人魚の眠る家のかなのネタバレレビュー・内容・結末

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原作通り、命について考えさせられる作品だった。人の死を脳死とするか心臓死とするのか、答えがない問題だと思った。当初は、水の事故で昏睡状態に陥った娘の身体能力の低下を防ぐために科学技術を用いて体を動かしていたが、次第にエスカレートして、表情まで操り人形のように操作する母親の姿はサイコパスみがあった。自分の娘は生きていると信じて必死に世話する母親とは対照に、世間の目は「死んだ人間を機械で動かすなんて君が悪い」というものだったので、見ていて心苦しかった。どちらにせよ死の定義には答えがないため、自分の価値観を他人に押し付けることは絶対にしてはいけないと思った。
また、ついこの前まで元気だった同年代の知り合いが突然発症した難病で亡くなったので、この映画を観て、毎日大切に過ごそうと改めて思った。
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