実家の猫を思い出した。
私が大学を受験する時も、就職で上京する時も、帰省した時も、3年働いた職場を辞めて実家に帰った時も、新しい会社の面接を受ける時も。
いつも、変わらずゴロゴロしてて、猫は、ある程度大きくなるともう見た目に変化は無くなるのね。よっぽど老けこまない限りは。
だから、いつもいつも、猫を撫でながら、「私が受験に落ちようが、何しようが、この子はお構い無しで、変わらずここでゴロゴロしてるんだわ。」と思っていたし、それが救いだったのかもしれない。
私もなりたい自分になれなかった。
でも足掻いたと思う。沢尻エリカの劇中の独白で、自分がどれだけ足掻いてきたかと話していた時、グッとくるものがあった。
これから先も、なりたいものになれるかどうかわからないけど、足掻いてみよう。
その時、猫がそばにいてくれたらいいのにな。彼らはなんにもお構い無しで、ゴロゴロしてくれる。
猫を飼いたいなあと思う夏だった。
私の場合はお引越ししなきゃだけど。
