1987、ある闘いの真実のkameのレビュー・感想・評価

公開当時「これを作れた韓国は凄い」って評を見たが、まさにそれ

政治的メッセージが強い作品を（言い方難しいけど）エンタメとして昇華できる手腕が凄い。敷居を低く、間口を広く、楽しめるのにきちんと重い

市井の人々がそれぞれ職業倫理と矜持、善意で歴史の歯車が回っていく様子に普通の女子大生が拳を上げるまでの流れが合わさって群像劇の面白さがすごい

この作品に出演する事の意味を知っていながら端役でもいいから出たいと言った俳優陣の心意気も相まって泣ける

エンディングが胸に来る

韓国の歴史を勉強したくなった