Hinata

1987、ある闘いの真実のHinataのネタバレレビュー・内容・結末

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

たったの30年前に起きた出来事。
調べて見ると、キムテリちゃん演じるヨニ以外全部実在の人物ってのに驚きを隠せなかった。
「タクシー運転手」で取り上げられている光州事件から発展した韓国の民主化運動。
私がその時代を生きていたら、ヨニみたいに「デモで何が変わるの?そんなことして政府に歯向かって殺されでもしたらどうするの?」っていう気持ちになってしまうと思う。
しかも言論の自由もなく光州事件をひた隠しにされていたら、ますますデモをしている人が悪、政府が正義だって思ってしまいそう。
そんな中で、民主化のために動いた国民たちは本当にかっこよすぎる。最後の街の中の人みんなが団結してデモをしているシーンは本当に涙が出た。

この映画について調べていくと、監督が「制作時には大統領のパククネが目を光らせていて、進めるのが困難だった」みたいなこと言っていて、まだそういう背景があることに驚いた、、、。自分の政権の意にそぐわないと判断した文化・芸能分野の人のブラックリストをつくっていて不利益を与えていたらしい。

あと出演してるウ・ヒョン実際に延世大学生で学生運動のリーダーをしていて投獄の経験もあるらしい。イハニョルのお葬式の代表的な写真にも国旗を持って映ってるって知って、衝撃的だった。他にもいろんなドラマでも見ていた人が国を民主化するために命を懸けて頑張ってたなんて、、、
ウ・ヒョン以外にもいろいろこの事件に関わりのある俳優さんが監督に直訴して出演していたり、本当にすごい映画
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