時代的には「タクシー運転手」の7年後。
まだ独裁軍事政権下にある韓国。
オリンピックを翌年に控え、アカ狩りと称して政府に反する因子は根刮ぎ潰していく巨大権力。
悪い奴はとことん悪いが、自由と平和を願うものは我の命をも厭わず、自分の正義をとことん貫いていく。
ある一人の大学生の死をきっかけに国家まで動かしていく闘争劇の実話。
日本ではバブル期で浮かれている時に、韓国では歴史が変わろうとしていた。
「タクシー運転手」でもそうでしたが、真実を事実のまま報道する信念と、民衆が自分たちの力で政治を変えようとする姿勢が韓国ならではの大きなエネルギーのように思えます。
最近ではパククネ前大統領の民主化での弾劾制度で逮捕、罷免されたのが記憶に新しい。
骨太で社会派だけど、しっかりエンタメとして成立している素晴らしい映画でした。