Rosalie

1987、ある闘いの真実のRosalieのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
4.3
映画の熱量に圧倒されてしまった…

韓国民主化までの人々の
闘いを描いた作品です。

昨日はスパイ容疑事件の
ドキュメンタリーでしたが、
今日はフィクション。

俳優さんたちの渾身の演技に
心奪われました…
そして、残酷過ぎる軍事体制。
争う人たちの手によって
成し遂げられた民主化。

気迫が異次元だったのは所長。
地獄をみた者のやり方は
情け容赦なし。
国家の犠牲者でもある彼の
複雑な立ち位置が
兎に角印象的でした。

全編通して
緊張感の糸は緩むことなく
展開されますが、
微笑ましい場面もあります。
それがあるからこそ、
遣る瀬無さが募ります。

ブラッククランズマンと同じく
最後に実際の映像が。
ひと時のカタルシスに酔う間も無く
悲惨な事件は決して
遠い過去ではないことが
生々しく心に刻まれました。
Rosalie

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