しちれゆ

ダリダ~あまい囁き~のしちれゆのレビュー・感想・評価

ダリダ~あまい囁き~(2016年製作の映画)
3.7
エジプトから歌手を夢見てフランスにやってきたダリダ、男達は彼女の才能と美貌に魅せられ彼女の人生に入り込もうとする。

けれど男達は、初めは魅了された彼女の才能にやがては嫉妬し、持たざる者である己に絶望して自ら命を絶ってしまうのだ。それは男達の矮小さゆえではない。ダリダは生身の男が一人で受け止めるにはあまりに大きな存在であり過ぎた。

「歌だけがわたしを輝かせる」
ダリダもまた本名ヨランダとの狭間で葛藤し幸せな家庭を切望しながらも人々の喝采の中でしか生きられなかった。凡庸な人間が知ることの出来ない苦悩と喜びと孤独。

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それにしてもこの時代の女性の暑苦しさといったら!
髪の毛は重く多く巻き巻き、目の周りはこれでもかと塗り込んで、ある意味 下品。女であることを最大限武器にしている。男に評価されてナンボ、という肉食文化の時代でありました。
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