倒錯的ってこういうことよ、って映画。
異常な環境のせいで異常な形の愛情に目覚めたというよりは、もともとアブノーマルな趣向の二人がたまたまそこで出逢ったのでは。
ナチス関連の映画でこれほどナチスを非難する精神が感じられない作品も珍しい。本当にシチュエーションとして使用しただけ。
凡人の私には主人公のメンタリティが理解できん。とにかく自分の欲望のことしか考えてないのは確か。
ヒロインの凍りつくような冷たい瞳としなやかな肢体、猫のような動きが魅力的。彼女の映っているシーンはとにかく美しい。そのためちょっと芸術的作品のような趣がある。
割れたガラスで遊んじゃ危ないよ。