髙田由美

運動靴と赤い金魚の髙田由美のネタバレレビュー・内容・結末

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

あまりにも「いい話」として有名過ぎたので、かえって見そびれていた作品。

ハッピーエンドをそっと予感させながらも悲しみの場面で終わるのが心憎い。
子供達の笑顔を見せてくれないだけに、あの子達がどんな風に喜ぶだろう、どれだけの笑顔が見られるだろうと期待し想像してニヤニヤせずにはいられない。

なんとも素直で健気で純粋な子供達。
貧富の格差も描かれてはいるけれど、大人も子供も、お金持ちも貧乏人も、悪い人が誰も出てこない。


「サッカーを断ってばかりいるから、この後虐められるんじゃないか?」
「お父さん威張ってるっぽいし、やっぱイランの男って女子供に対して酷いんじゃ…(ごめんなさい。完全に偏見です)」
「私の靴を盗った!と攻めて泣かすんじゃないか」
エピソードの途中で下世話な心配ばかりしては肩透かしを食う私の心の汚れていることよ…

こんな映画が生まれてヒットしている事を考えると、中東だろうが何処だろうが、子供へ温かい眼差しは世界共通なのねとほっこりする。
髙田由美

髙田由美