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トム・オブ・フィンランドののんchanのレビュー・感想・評価

トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)
4.5
感性豊かで憧れのfollowerさんのレビューで知った🇫🇮の伝記映画。
冒頭描写からエンドロールまで、北欧の雰囲気に惹かれ心が持っていかれました♥️
Specialなお気に入り作品の仲間入り🌟

"トム・オブ・フィンランド"の作家名で活躍した画家、本名トウコ・ラークソネンの半生記を丁寧に繊細に描いています。

全く初めて知りましたが、全世界から注目されているゲイカルチャーのアイコンにまでなっているというその絵。
フレディ・マーキュリー、トム・フォードら有名人をはじめ、多くの人々に影響を与え続けているゲイの先駆者でした。


第二次世界大戦の最中、同性愛に芽生えたトウコ。当時、同性愛者は厳しく罰せられる時代。終戦で帰還し、昼間は広告会社で働き、夜は自宅の部屋に鍵をかけ、欲望で悶々とする感情のままをスケッチブックに落とし込んでいた…

始めは仲間内でこっそり楽しむ為に描いていたが、段々と話題になり思い切ってアメリカ🇺🇸へ売込みをする。
"トム・オブ・フィンランド"のペンネームでアメリカ雑誌の表紙を飾り、あっという間に世界中に広まって行った。

それは鉛筆1本で描かれる繊細な線による柔らかなタッチ。白黒写真のようにも見える高度な技術。そこには革ジャン姿の男たち、エロティックな裸体の男たちばかり。
今見ても新鮮な感じの作風💫

人気が出た数年後、アメリカではAIDSが流行し、同性愛者へのバッシングが更に激化する。そんな中でゲイカルチャーを先導させたトウコが、堂々とした姿を仲間の前に現して、自由の意味を問いかけます💫
感動を呼ぶラストシーンだった✊そして音楽も良かった♬

ほとんど女性が出て来ないが、フィンランドらしい映像が美しい。氷の張る湖、広大な森林、そして北欧インテリア、家具、食器等、Simple is bestがとても素敵✨

トウコ役キャストも似合っていたし、なかなかなイケメンも登場しています🥺


※2017年フィンランドで同性婚が認められた。
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