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赤い天使のlagのレビュー・感想・評価

赤い天使(1966年製作の映画)
3.7
立って歩けるものはともかくトラックで運ばれてきて担架に乗せられ地面を埋め尽くし隙間なく並べられた呻く負傷兵。バケツに溜まった何百本と鋸で切った腕と脚。度重なる嘔吐で脱水を起こすコレラが蔓延。モルヒネの禁断症状で数時間暴れる軍医。

摘出か切断か死亡か判断して休まず仕事するだけ。輸血しても助からないことを知ってる。面倒見たい新人だからと最前線に道連れ。幸せの絶頂で屋上から飛び降りる。仙骨の二から四番の神経。他の誰にも言わない。五体満足でなくなる。思い込みの不能には私が勝ちましたと夜通し体を重ねる看護婦。身包み剥がされ捨てられた肉塊。赤十字の腕章で銃を撃つ。多く人を殺せば星の数が増えるここでは心は要らず快楽のみを欲するただの物。醜く気持ち悪い地獄。
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