shinichiro

赤い天使のshinichiroのレビュー・感想・評価

赤い天使(1966年製作の映画)
4.4
◎ 支那の地で戦争と残虐さと性が渾然一体となって放たれる。

従軍看護師がレイプされ、慰め、看取り、女になり、愛でモルヒネ中毒の上官の軍医の心を取り戻す。
傷病者が次々と運び込まれ、四肢の残骸が積み重なる。
戦争の惨禍やコレラの蔓延に通りすがりの人達は呑まれ、ただ1人残る。

襲撃前夜の束の間の時間は際どいけど美しかった。風前の灯のような微かな笛の音。
蚊帳と蝋燭の光、キスマーク
周囲に翻弄されながらも強情な西さくらが自分の名前を何度も連呼する響きが好きだ!赤い天使!
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