ゆずきよ

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのゆずきよのレビュー・感想・評価

4.0
メキシコ麻薬カルテルとCIAの抗争を描いた作品の続編。
位置付け的にはスピンオフになるのかな?
前作が面白かったので観たいと思ってた。

物語はアメリカでテロが起こり、それが麻薬カルテルが絡んでいるのではという事からCIAに依頼されるという所から始まる。
相変わらず導入が凄い。
派手でさだけで無く、テロの恐怖を見事に表現している。
救いの無いリアル。
CIAサイドとカルテルの少年との二つの視点を中心に展開。
途中からその視点が一つ増え、やがてオーバーラップしていく。

前作は戸惑う主人公の視点から描かれる事が多く、こちらも何処までが作戦に入っていたのかと考えていたが、今作はそれが無い分、作戦が中々エグい。
少なくとも国側がやる事では無いよね。
前作よりも物語がわかりやすく、視点の切り替えで人物の深掘りも出来るし、物語としてみれば前作より好きでした。
残念…とまでは言わないけれどちょっと悲しかったのが、前作ほどアクションシーンのリアルさが無かったかな。
あの息を飲むひりつく緊張感だとか、現実世界にアベンジャーズはいないだっていうあっさりと命が失われる様が少なかった。
ラストはネタバレになっちゃうから言えないけど、次回を期待させる終わりでもあるし、これで終わったとしても良い余白の残り方だと思う。
タイトルの出し方格好良かったです。
ゆずきよ

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