前作を上回る重厚感と乾いた恐怖、そして無常感。
観終わってからしばらくの間、座席から立ち上がれない程 打ちのめされたのは、久々。
現代アメリカの抱える矛盾と遣る瀬無さが胸に刺さる...正義は何処に。
『ウィンド・リバー』でマイノリティへの理解を示しているテイラー・シェリダンの脚本が、現代アメリカの矛盾を静かに突いていく。
カタルシスは皆無。だが、観終わってから、本作が全3作のシリーズ構想の中の2作目である事を知れば、実に深く 含みのある展開だった。『スターウォーズ/帝国の逆襲』を観た時の事を思い出しながら。
今から3作目が楽しみで仕方ない。