魚子

君が君で君だの魚子のネタバレレビュー・内容・結末

君が君で君だ(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

3人の姫への気持ちはそれぞれ全く別。

尾崎→中盤まではソンと同化?しつつあったように思う。ソンを覗くのも、指を噛んでいるのも尾崎だがそれはソンでもある。
彼女を覗き、彼女を受け入れることで尾崎の中にはソンが産まれた。
だから宗太にソンとして怒ることが出来る。
「なんで指輪売ったの?」
「私は結婚したかったのに!」
これは尾崎には言えない台詞だ。
しかし後半、ソンに触れた尾崎は狂ったような興奮を見せ、ソンに害をなす他人に成り下がった。やっぱりソンなんて尾崎の中にはいなかったのか?そう思うとよく分からん。

ブラピ→アパートを借りた張本人だが1番(姫に対する感情が)パッとしない。正直自分にはただ尾崎や龍馬とずっとこの暮らしをしていたかっただけのように感じる。
「気持ちなんてもうないでしょ」と言われて動揺出来るのはきっとブラピだけ。


龍馬→2人とは違い、ソンと他人では無い。
だからこそ干渉せずにいられない。抱きしめ方といいなんといい気持ち悪いけど、ソンを「愛している」のは龍馬かな。
ある種1番まとも。でもこれからが心配。

ラストシーンの薄気味悪さ、大好きだー!
「君は君です」の爽やかさよ笑
魚子

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