君が君で君だのネタバレレビュー・内容・結末

「君が君で君だ」に投稿されたネタバレ・内容・結末


君が
君であるから
君なんだ。

では、その「君」に対して
「僕」はどの位置にあるべきか。

「僕」が関わることで
何らかの変化が生じてしまった「君」は
「君」なのか
......


凄かった。
今の僕にとっては凄くいい映画でした。

お行儀のいい恋愛モノを観るより
この作品のように極端に振り切れてる方が
人を愛するということについて
色々と考えさせられました。

何度か見直して、
作品の隅々まで堪能して、
自分自身を見直してみたい。
自分の中で失われた何かを取り戻したい。
そう思わせてくれました。

決してここの登場人物たちと同じようにはなりたくないと思うんですけど
共感できるところもあって。
でも彼らみたいになっててはいけないと思って。

きっと評価はいろいろなんでしょうけど、
僕はこの作品が大好きです。
出町座で最終日だったので見てきました。
誰も救われない…。泣いて良いのか笑って良いのか、最初の方は面白く見てたんですが後半になると辛くなってくる。
自分は完全に3人側の人間であり、限りなくあの状態に近い気がして普通にやべえなと自覚させられた。
恋愛ではなくて、ましてや片思いなんかではなくて、世は歪だと言うけれど当事者としては真っ直ぐで純粋に相手を想っているんだから、おれが正しいと思えば正しいのだ、とおもう。
ただ相手の幸せを願う行為がいつか相手の幸せの妨げになってしまうかもしれない事を身をもってこの映画で感じて、じゃあどうするのが正しいんだ…となった
ひりひりさせられて、観たあと誰かと感想を共有したくなる。

ああいう「見守っていたい」とか「相手の世界線と干渉したくない」という発想は身近なところだと、アイドルとおたくとかにはしばしば見受けられる。
ガチ恋勢やリアコという言葉で分類されている人とはまた違う推し観があるわけで、もはや恋愛対象というよりは神格化という言葉が正しいのかもしれない。
愛でも恋でもないこれはなんなんだろうな

こういう、まだぼくら人間が言葉に出来ていない乱雑で理屈っぽくない人間らしい感情を作品に昇華できる松居監督は凄い
メッセージ性云々ではなく作りたいものを作った結果勝手にメッセージ性が生まれてくるタイプの作品で、人はそれに共鳴するんだなあと、大きな劇場でたくさんのお客さんと共に鑑賞して思いました。
人間臭いひとからうまれる人間臭い作品がおれは好きです

役者陣も豪華ですごい。
向井理さんのスタイルが良すぎて小さいアパートのドアをほぼくぐっててバグが起きてるなと思った。神様は実に不平等である…
あとキムコッピさんがかわいすぎる 好きです

帰り道ずっと「僕が僕であるために」の鼻歌が止まらなくて困った。
僕は彼に髪を食えと言われたらいくらでも食うぞという気概を持って今日も彼を遠くから眺める、それだけが今日も僕が僕たる所以だ。
<鑑賞直後当時のなぐり書きメモ転記>

・松居監督の作品は『私たちのハァハァ』と『アズミ・ハルコは行方不明』しか観たことがないけど、「青春の衝動・暴走」を描く人っていうイメージではあった。そして本作もそんな調子だけど、さらに加えて「狂気的」「童貞的」なのと、男性側の話なので松居監督自身の内面とかもより色濃く投影されてるんではないかと思うんだけど、そのせいか3作品の中で一番頭おかしかった。正直やりすぎだと思った。笑

・現実的なシークエンスと、デフォルメされた内面世界的な妄想シークエンスとが、乖離しすぎていたような気がしていて、ちょっと没入感が削がれたというか、冷めた目で見つめてしまった部分はあった。ここで言うのもなんかおかしいのだけど、私も結構本作の3人組に近いくらい変態的な部分を持っている自覚はあって(笑)、なのに仲間になれないのは残念だったかも。ひょっとしたらひょっとすると、この映画で描かれる彼らを輝かしいと感じるのでなく、冷めた目で見てそこから去っていく映画なのかなぁ。うーんわからんー

・ブラッド・ピット、尾崎豊、坂本龍馬のキャラ付けが生かされていない、という感想を見かけるし、確かにそう思うけど、別にそういう映画でもないような気がするから私はどうでもいいかな。

・とにかく狂気的。池松壮亮の演技は見ごたえあり。池松壮亮が出てる映画は全部観たくなってしまう〜。
首輪してる高杉真宙くんと女性物下着を着てる池松壮亮くんの言い争うが見れます。
池松くん、ひまわり食べたり人毛食べたりで凄かった。
ヒミズの染谷将太ばりに凄かった。

究極の愛だけど私には理解ができない愛し方でした。
予想以上にこじらせというか、いかれた連中たちでびっくりした。彼らの愛の形を理解したかったのだけど、結局最後まで理解できなかった。。どういう愛され方したら、そういう風に育つんだっていうセリフあったけど、激しく同意。好きだけど、干渉したくないっていうのが全然理解できなかった。。そしてラストに尾崎が割とすんなり更生しちゃった感じ。
え、、どのタイミングでそうなった?って。もっと尾崎の過去を知りたかったー。でも。池松君と向井さんの新境地見れただけでも満足。
何とも現在の日本映画界を象徴する典型的な作品の印象。俺が学生時代に仲間と撮っていたような自意識過剰な押し付けがましい感じに胃もたれしました。こんなプライベートフィルムぽい作品に出資する人達って度量が大きいなぁ。
姫役のキム・コッピは素晴らしかった。彼女を前提にした配役だよね。満島真之介も面白かった。向井理のイラつき具合が観客目線で有り難かった。
さて、ラストはどう解釈すれば良いの?新たなホラーの始まり⁉︎怖すぎるよ…
ぜんっぜん理解できないような、いやこれ私たちの物語じゃんと思うような。「君が君で君だ」ってタイトルが最高です、そういうことだよね!

私もたぶん、ひまわりは食う。
120%犯罪なのに、学生時代と変わらないはしゃぎ方。
多分あの女の子からすれば、恐怖でしかない。
でも、あの部屋の中で時が止まって、気持ちだけがそれぞれのベクトルで増長していくさまは確かに異常だけれど、情けなくも愛おしいと感じた。必死で守りたいと思い、文字通り見守ることしかできない、だから全力で常識を捨て去ってしまった姿に。
「中途半端な」向井理の台詞は、そんな風になれない全ての第三者の声だった。
大倉孝二さんの首輪がとれた瞬間から、学生運動の内ゲバってこんな風だったのかもしれないと思った。
比較的余白のある終わり方で、ホッとしました。
変態だと思うけど、純愛があって。
真っ直ぐだけど、いびつで歪んでて。純情だけど、狂気があって。
痛みがあるけど、優しさがあって。

心を掴まれた感じで堪らない。

エンディングの歌よかた
>|