Alskei

ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the RainbowのAlskeiのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

テーマが明確だからこそひとつひとつのセリフの意味を否応なく考えさせられるという構造は、自分がラブライブシリーズを好きな理由の一つだなぁと思い出させてくれました。
今回のテーマは「過去とどう向き合うか」という感じでしょうか。それに対してAqoursは「ゼロにはならない」という答えを出しました。
個人的に好きなのは、この一本の道筋の周りに一人ひとりの成長が見えたことです。悩んでいたという出発点は同じですが、それぞれ違う過去を持っていてそれを今に活かそうとしていました。梨子はピアノ、花丸は服、あたりは軽く触れられた程度ですが、善子は中学の同級生とも色々ありました。もちろん物語上最も重要な役割を果たしたのは鞠莉でした。理亞もTVシリーズから好きなキャラで悩みも丁寧に描かれていて感動しました。というかSaint Snow好きすぎる。ライブも最高。

少し評価を下げるポイントとしては、最後の曲がめっちゃ良い!とはならなかったことと、イタリアに来た意味をもう少し掘り下げてほしかったという点です。少し引いた視点で彼らがその街を歩いているという感覚を作ってくれればなお良かったなぁという印象でした。
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