ちょんまげくん

万引き家族のちょんまげくんのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
2.0
これは感動ポルノだ。
境界性知能の夫婦が、懸命に生きた結果の悲劇の物語である。
「障碍者は純粋である。」という偏見が感動の構造となっている。
だから気持ち悪い。

「落ちていたから拾っただけ。」
「万引きしか教えられること何もないんです。」
などの言葉に感動してしまう。

何故か?彼らを徹底的に見下しているからだ。

「誘拐と窃盗は犯罪です。」という、あまりに当たり前の事が、彼らには言いにくい。
「悪気はなかったんだよね~。子供が可哀そうだんだんよね~。」と言ってあげたくなる。

何故か?彼らを徹底的に見下しているからだ。

監督は「これを観てどう感じるかは観客の自由です。」そう責任転嫁するだろう。そして監督は「感動しました。」という観客を見下しているのではないか?

この後に創られた「怪物」も同じような構造であり監督の悪意を感じる。
監督は性格悪すぎだろ。