おもしろさ:4.0
しんどさ:4.0
最高だった!
大いに泣けたししんどい。
無知と無能が負のループとなって貧困から抜け出せない、これに類する家族が日本の暗部として実在するのかはわからないけど、実際にいるんだろうなと思えるようなリアリティがあった。
目を背けたくなるくらい悲惨でどん底な極貧生活だけど、みんな優しい。
終盤「その優しさは全て偽りだったのか?」と疑ってしまう場面が連発するものの、俯瞰して見れば善意ゆえの行動であると解釈できる。
でもその認識のすれ違いさえも貧困が大元にあると考えると陰鬱な気持ちになるし、救いもない。
でも愛はある。
こういうドブの中に咲く花みたいな作品ほんとに好き。