是枝監督の映画はだいたい見て来たけれども、今回の作品は「誰も知らない」から問いかけ続けていると感じている「家族とは何か?」への集大成に感じた。家族とは何で繋がっているのか、何が幸福なのかということを切実に描いている。
愛だけあればなんでも乗り越えられるみたいなきれいごとはなくこの映画は生々しくて、幸せなシーンがあればあるほどやりきれない。
いつだって法律の鏡は法律で、正しさの鏡は正しさですけど、それを守れないことだってある。
そして主演者の演技が全員素晴らしく、そこにも感動。
今回はやっぱり安藤サクラが抜群。トータルで素晴らしい映画です。