SHO

万引き家族のSHOのネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

一人も血が繋がっていない六人の家族。初めて見た映画の手法があった。口パクだ。絶妙のタイミングで声なき口パクが。こう言ってほしいというそれぞれの想像に委ねられつつ、メッセージを必死に読み解こうともがく時間を与える。
翔太の「わざと捕まったんだ」の言葉の真意が考えさせられる。リリーフランキーが捉えた子供の言葉。しかし、翔太自身は本当は何を伝えたかったのか。言葉足らずで、本音を明確に伝えることができない子どものリアルな様子が表現されているとともに、もっと子供の心を理解したいと思わせてくれる。
凛の最後の表情で終わるオーソドックスだが、心に残る演出。それぞれ観客はどのような10秒後を思い浮かべてこの映画を終えたのだろうか。
好きなセリフ.シーン
好きだから叩くのは嘘。本当に好きだったらギュッと抱きしめる
生まれて来なきゃよかったって言われて育った子が、あんなに人に優しくなれるはずがない
同じアイロンの傷。傷をただ撫で続けるりん。
お父さんと呼んでほしいリリーフランキー。
なんて呼ばれてたの?という質問に安藤が黙り、沈黙。涙で何だろうねと呟く。
ばあちゃんと翔太の口パク。
SHO

SHO