家族のお話
家族とはなんだろうと考えてしまいますね
いわゆる普通の家庭に育てば、血の繋がった人々が家庭という同じ場所で家族関係を育むので疑問を差し挟む余地などないと考えてしまいがちなところを、特殊な家族を描くことで絆に関して振り返らせてくれる作品でした
血、お金、身体、心、どれも集団を繋ぎとめるものだけれど、どこかが不足すれば信頼を失って関係が瓦解する
損得で動いたり、損得とは関係のないところで動いたりする不安定な日常と関係の中で、それでも居場所という心地の良いものを求めてしまうのは一体なんなのでしょうか
最初に出会った場所から外を眺める、希望を外に求めるような最後のシーンは印象的