このレビューはネタバレを含みます
メインだけじゃなくてサブキャラでもキャストが豪華でびっくり、、
自分のことばかり考えてるのに、しっかりと一人一人が思いやりを持っている。愛情に飢えてるから愛情を求める。求め合ってるから、一緒にいることで家族として成り立ってる。でも積み木みたいに1つが外れたら全部崩れるように脆い家族だった。
警察の2人の言っていることは、正しいようで物語の中では正しくないように聞こえた。キレイゴトみたい。変な正義感と先入観を持った頭の固い大人みたいに見えた。
花火を見ようと縁側から顔を出す家族が、すごく印象に残った。ただの同居人だとは思えない描写もありふれてる。けど、みんなどこがで、割り切ってたのかな。家族としてそれぞれの役割を演じることが、自分を救うことにもなってる一方で、他人のことも救ってた。死期を悟って他人行儀になるお婆ちゃんとは反対に、子役2人のつぶやきはちゃんとあの家族の一員であったことを示唆していた。
“誰かが捨てたものを拾っただけです。”
自分の言葉では明確に説明できないような台詞が、たくさんあった。
脆くても家族は家族。犯罪だらけでも、ずっと続けばいいのにと思ってしまった。