6月は万引き家族、焼き肉ドラゴン、フロリダプロジェクトを立て続けに観て、自分のなかの普通とか幸せ、正しさなどの概念がぐらっぐらに揺さぶられてる。
知ってる気になってた、見てる気になってただけで何も見えていなかったということを否が応でも突きつけられてしまった。
なぜこの家族がこういう生活をするに至ったのか、正しくないのはこの家族だけなのか、そもそも正しいとは何なのか。
駄目なものは駄目のその先で何をすればいいのか。
そういった思考がぐるぐると頭を巡って、無意識のうちに凝り固まっていっていた価値観が崩れていきます。
何気ない一言、一挙手一投足から彼らの心情が伝わってきて、いつの間にか感情移入していて。
そして映画の後半、家族がある相手と問答するシーンをみて衝撃をうけました、、、
これ、家族たちが問答している相手は映画を観る前の僕だ...!と思いました。
さらに、ここにきてなお、どちらが正しいかという視点でこのシーンを観ている自分に気づいて絶句しました。
そしてラスト、あのカットから強制的に現実に戻された僕たちは何を思うのでしょう。