面白いんだけど、やっぱり最近のラブコメという感じで、軽くてちょっとした笑いに頼りすぎている気がする。物語の展開もちょっとスピーディというか忙しい。もっと登場人物のことをじっくりと描いた方が感情移入できて感動するのに。セス・ローゲンの出るラブコメはそんな感じのものが多い。笑いに拘るならばもっと笑いに拘った方がいいし、この作品はラブの面でも笑いの面でも中途半端に見える。例えばメリーに首ったけとかはもっと振り切った笑いがあったし、ノッティングヒルの恋人にはもっとロマンティックなストーリーがあった。ノッティングヒルとか巡りあえたらとかユーガットメールとかかあの辺のラブコメというかロマンティックコメディが好きなのだけど、そういうのが最近全然ない。もうちょっと品があって温かい笑いにあふれたロマンティックコメディが観たい。
