マーフィー

仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判のマーフィーのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版全て視聴済。

今や子どもから大人まで楽しめる作品となった仮面ライダーですが、
がっつり大人向けの作品にすることで、そうでしか描けない惨たらしい設定と表現ができるようになり、
お陰でかなり考えさせられる作品になったと思います。

ただ、調べたらなんと映画はR指定かかってないのではと。
身長制限はあるらしい笑
これは4DX公開だからですね。

ドラマで描かれ続けていた「アマゾンは人間と共存できないのか」「自分は人間なのかアマゾンなのか」みたいなことがベースにありながら、
家畜の立場からの家畜のお話など、ベースを広げた問題提起があって、
考えさせられるものがありました。

家畜の立場からの話なんて、現実世界で考えてると気が狂いそうになるんですよ、
普段食べている動物の気持ちを考えるなんて...。
だからほとんどの人が無意識に考えないようにしてるんでしょうね。
それがアマゾンではありますが「人間」の形をしていて「人間」のように感情を持つ生物の姿として描かれるんだから、これほどむごい話はないですよね。
倫理的にどうなのよ、って教育委員会的なところから苦情が入って、R指定、なんてことにもなりそうですけどね...。

怖いですよね。「人を襲わないように草食」ですけど、
アマゾンの肉にも美味い不味いがあるみたいだから、
後々は美味しくなるようなエサを与えて「美味しいアマゾン」を作る未来も見えているわけで。
ほんとそのまま現実世界の家畜と同じですからね。
それをほぼ人間で表現してしまうところ、物凄いですけどね。



特撮らしいアクションシーン、カッコいいシーンにも触れておかないと。

とにかく仁さんがかっこいい。
後半になってやっと拘束が解かれて、本領発揮ですよ!
アマゾン同士の野性味あふれる戦闘も本当にカッコいい。シブい。
アマゾンズって本当に「命を削って戦ってる」ような戦い方だから、見入ってしまう。

それ以外にも、最後のバイクで悠が走り去るシーンとか、まさに仮面ライダーって感じがしてかっこいいですね。
そういう仮面ライダーとしてのサービスシーンもちゃんとあるし、良かったです。



確かに物語の中心になっていた、悠と仁の戦いはちゃんと決着するんですけど、
物語の舞台になっている世界の話はスッキリとは終わらない。
現実っぽいですよね。完全に解決なんてことにはならないところ。
最後に笑ったのが水澤のババアやで?笑


良過ぎたから勢いでパンフ買ったんですけど、
シーズン1、2の脚本で、本作の監修の小林靖子さんって
仮面ライダー龍騎、トッキュウジャーの脚本もやってるんですね...
そりゃこんな世界になるわ...すごい。

個人的には大満足の作品でした。
ドラマからずっと観てて良かったなと思いました。



余談ですが、来場者特典でもらった謎の厚紙はなんなんでしょう笑
触れば触るほど厚紙なんですけど...笑
クリアファイルかポスターで良かったんじゃない?
マーフィー

マーフィー