ホラー映画ではなく、怪奇的な展開を使った、心理的な謎解きです。謎を解くのは映画の主人公ではなく、映画の観客側です。
これはどこまでが妄想か?どこまでが現実か?という。
元が舞台劇という事もあり、観劇好きな方であれば、エピソード1が終わるころ、また主人公となる教授のセリフや視点にヒントがあり、ラストのオチがわかってしまうと思います。
展開や表現は、映画より舞台劇のほうが、面白さが引き立つかもしれません。
幻想的な怪談表現を期待していましたが、怪談展開に、中途半端にダイレクトな西洋的ホラー表現を加えているので、怖いというよりコメディチックに思えました。
レジャーランドのお化け屋敷のような。
個人的には、ちょっとそのバランスが噛み合わず、役者達の演技や画面展開に引き込まれている途中で、気持ちが物語から離れてしまい、残念。
演技や表現では、勉強になる映画でした。