このレビューはネタバレを含みます
なんて切ない話なんだ。
トーマスはオーレンの死の詳細が少しでもわかればと思ってアナトのところにやってきたのかなぁ。
突然逝ってしまって、しかもその理由も一切わからないなんて、そりゃ恋人としては気になってしかたないと思う。
で、来てみるとそこにはオーレンの影があちこちにあって離れがたくなっちゃったんだろうな。
でもきっと最終的にはアナトに惹かれていったんだと思う。
ずっと物静かで感情をあまり表に出さないトーマスが、退去を求められたときに大泣きしたのが、その気持ちを表しててすごく切なかった。
アナトはどんな選択をするんだろう。
美しいピアノの音色とともに、余韻を残すラストがすごく印象的だった。