このレビューはネタバレを含みます
観る前、全く予備知識無しで行きました。
題名の「北朝鮮をロックした日」のロックがロックオンなど映画によるナニか攻めこんだようなものかと思っていました。
ロックバンドが乗り込んでコンサートしたからでした。
したものの、リハ段階から当局に例のごとく様々な横ヤリが入りそのたびに聞き入れては妥協して。
本番のコンサートでは、前衛的で過激な政治、権力批判のバンドという持ち味が消されての骨抜き演奏。
観客は、政治の要人やその関係者。
全く観客のリアクションもなくライブの熱気のないものでした。
生演奏なのだから、ライバッハにはかまして欲しかった。
一般のリアルな市民の実態もみえず、もどかしさを感じた映画でした。
でも変なのことして出国出来ないと怖いでしょうからね。
ライバッハというバンド名は、彼らの拠点の首都リャブラナのドイツ語読みらしくナチスを想起させるとして忌み嫌われて現在使わない言葉だそうです。
そういうことから、武闘派バンドというイメージで聴いていたファンも多かろうと思うのですが。
全体的にバンドも映画も爪跡残せず残念という感想です。
でも北朝鮮で初のロックコンサートという、その一事がスゴイ事!?なんですかね。