あ

食べる女のあのレビュー・感想・評価

食べる女(2018年製作の映画)
5.0
「美味しい」っていうのは
自分が何を求めてるかを理解すること、
だから手を抜くなよ女たち
って言葉が劇中で出てきたんやけど
これは好きやなと思った

自分が求めてるもの、
それを適切に得ることで美味しいが生まれる

だからある人にとっては
刺激のある恋愛が美味しいで
ある人にとっては
安定のある恋愛が美味しい

ゆっくりとステップを踏んでいくような
優しくて安定感のある恋愛が
誰にとっても美味しいわけじゃ無い
それをちゃんと認めようぜ!っていう

その人にはその人の美味しいことがあって
私には私の美味しいことがある
どちらが正しい、正しくないは無い
だから嘘をつくべきじゃない
自分にとっての美味しいを見極めて
美味しそうに従って、美味しいを生む

私には全くもって理解できへん恋愛観が
世の中にはわんさか漂ってるけど
それは私にとって美味しくないだけで
誰かにとっては美味しいもの
私の美味しいを理解できん人も勿論おる

分からなくてよくて
分からへんのが当たり前で
理解できない考えが在ることを認めること
そうすれば女は女といることに
とんでもない刺激と魅力を感じるやろうし
逆に、そうじゃなれけばきっと
女は女と生きていかれへんねやと思う

やからラストに前田敦子が
優しくて安定してて将来を考えてくれてる
「ぬるい」彼氏と別れを決めたことも
金髪妻がクソ旦那と別れ切らんかったことも
沢尻エリカがバッサリ「分からん」と言って
それをキョンキョンと鈴木京香が
「分からなくても良いの」と言ったことも
この考えが効いてるんやと思う

とても好きな映画でした
あ