アガサ･クリスティの作品
キャストが豪華。グレン･クロースには感服だが、新鮮なのはヒロイン役のステファニー･マティーニ。個人的に初見だが、まぁ綺麗、演技も素晴らしい。今年随一の発見かもしれない。
作品としては非常にテンポが良く、いわゆる舞台劇や、あとはタランティーノのブラックユーモア交錯劇に似た部分もあり。
富豪一族の殺人による相続問題と、今となってはベタな設定だが、登場人物が覚えやすく、現状や事の進捗を理解しやすく構成されているところは魅力か。
つまり、良く言えば万人ウケ、厳しく言うとサスペンス好きには物足りないであろう作品。
個人的には事の顛末を予想出来てしまったのと、時代背景や文化を加味した上で、こんなにモダンに作るのではなくもっとクラシカルに、スローリーに作って欲しかったところが残念だ。
