ねまる

天才作家の妻 -40年目の真実-のねまるのレビュー・感想・評価

3.7
副題、、、
なしのが良かったんじゃないだろうか。
どんなにお客さんを呼ぶためでも、作品自体の価値を下げる副題はダメだ。

勝手に、実際に起きたことをフィクションにした系だと思っていたんだけど、元々小説とのこと。
最近ノンフィクションものを見過ぎたかな。事実は小説より奇なり。
と感じていたので勝手にすこしがっかり。

ストーリーへの勝手ながっかりを、
全てひっくり返す名役者の数々。
そう言えば2年前のアカデミー賞でグレン・クローズが有力視されていたことを思い出す。納得。

彼女の周りを取り巻く、男性たちがまた面白くて、苛々させるキャラ作り。
褒め言葉なんだけど、ジョナサン・プライスって本当にイラつかせる。
真っ当そうな顔して、イラつかせる役の演じる天才。
ジョナサン・プライスが演じたグレン・クローズの旦那役の若い頃が、ヴィセーリスことハリー・ロイドなんだけど、
GOT組本当に演技が巧み。
真っ当そうな顔して、中身の薄い人間が上手い。前同じようなことマカヴォイに書いたね、ハリー・ロイドがレギオンでプロフェッサーXを演じてると聞いて納得だよ。

そして、クリスチャン・スレイター。
なんだろう出てきた瞬間嬉しくなるような胡散臭さ。胡散臭い、笑み。
何故か感じる嫌悪感。絶妙。
息子役のマックス・アイアンズの複雑さも上記三人とはまた違う類いで良かったよ。

ああ、あと、
若い頃のグレン・ローズの役。
顔もちょっとした表情も、めちゃくちゃ似てて、よく見つけてきたなぁと思ったら、
実の娘。そりゃ似てるね。
ねまる

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