このレビューはネタバレを含みます
自分に才能があるとは思っていても、女が作家になれるわけがないという偏見や、惚れた夫との愛も失いたくない~と、共同作業を続けた妻。
結局は自分で選択した道なのだけれど、授賞式でのスピーチは、夫に馬鹿にされたとしか感じないと思うし、夫も全くそのことに気づかない。だいたい無神経に浮気をする男だし。
子供のような夫と悩める息子に挟まれて、一瞬冷静さを失ったけれど、最後の飛行機での表情は怖かったね。自分の人生を否定させてなるものか、と。
ところで邦題に注文。夫は天才作家じゃないでしょ?
彼に才能があるのではないかと物語中盤まで先入観を持ってしまった。
「作家の妻」じゃダメだったかなあ?