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ゲッベルスと私のtoriのレビュー・感想・評価

ゲッベルスと私(2016年製作の映画)
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チラシとトレーラー@岩波ホール

2つの理由で最も楽しみな映画の1つ
「ゲッベルスと私」
速記タイピストをしていた期間は彼女の人生の3%に過ぎない
ゲッベルスが映画の売りだろうが特別な関係がなければ30時間も彼を語れないと思う
邦題に無理あるかも知れない
原題「あるドイツ人の人生」から想起するのは100年の人生で遭遇した
第一次大戦終了後の大恐慌、天文学的インフレ、軍事力剥奪、領土分割、多額の賠償金、共産主義の脅威、ユダヤ人との葛藤、第二次世界大戦後の混沌などゲッベルスとホロコースト以外に多くを語ってくれると期待
PRの天才とも称されるゲッベルスが国民啓蒙宣伝大臣としてした仕事も興味津々

ユダヤ、ホロコースト、ナチスまたはヒットラーやアイヒマンを入れるのが邦題ルールのようだが隣のダブルバイト国台湾は「ポムゼムの回想録」、中国はまんま「あるドイツ人の生涯」
観終わった後でこの邦題は???と思うコトが多い
「あるドイツ人の生涯」を3%の時間で代表し「ゲッベルスと私」に貶める正当性があるのか
戦後70年経ってもホロコースト(優生)、ナチスという脈絡のみで歴史ドキュメンタリーを売る邦題文化に観る前から体が拒絶反応

これら本編でじっくり確かめたい
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