ゲッベルスと私の作品情報・感想・評価

ゲッベルスと私2016年製作の映画)

A German Life

上映日:2018年06月16日

製作国:

上映時間:113分

3.8

あらすじ

「ゲッベルスと私」に投稿された感想・評価

jocx

jocxの感想・評価

3.5
ゲッペルズの秘書103歳の証言、このしわくちゃの女性が見たこと、聞いたこと、感じたこと、を淡々と話す。真実のフィルムが流れる。私は怒りさえ覚える。彼女はユダヤ人にしていた虐殺行為を「知らなかった。」と言った。真実は分からない。その後も、彼女自身がソ連軍の捕虜になりゲットーで過ごすはめにになる。ユダヤ人の友達を探したが亡くなっていたという。確かに彼女が悪い訳ではなく、戦争という狂った時代の波に飲まれたのかもしれない。でも、真実が分かった時「知らなかった」とは言って欲しくなかった。ゲッペルズのことはあまり語られない。当時の真実が語られるのかと思ったけど、結局、言い訳のように感じてしまうのは、私だけだろうか?心の底から亡くなったユダヤ人やレジスタンス、戦争の犠牲になった方に祈りを捧げたい。
Masumi

Masumiの感想・評価

4.0
ナチスの宣伝大臣、ゲッベルスの秘書だった女性の独白。
岩波ホール最終日に鑑賞、満員でした。

とても静かな映画ゆえ途中まではウトウトしそうですが(爆睡おじさんもいたw)
後半にいくにつれ映像の衝撃度が増していくので、心臓バクバクでした...
ゲッベルスの下て働いた102歳の女性の独白を淡々と追う中に資料映像がさ仕込まれる。私は悪くないユダヤ迫害は知らなかった。記憶や語りの信用できなさを無慈悲なまでに描く。興味深いのはナチスが1943年の段階で餓死したユダヤ人を穴に埋めるプロパガンダ映画を作っていたこと。あまりにショッキングなので非公開だったらしい。そしてニュースVの敗戦後強制収容所を見ることを強いられる善良そうなドイツ国民。ドイツ語のアナウンサーのナレーションは語る。「目をそらしてはならない。けっして忘れてはならない。沈黙するのは共犯者である」
悪の凡庸。
無知とか無関心とかも十分政治的な姿勢だ。
ふつうにおしゃべりしてて、少しでも、政治に関することに触れそうになったら異常にそれを忌避したり、 政治的な意見をはっきり言う人を異常に嫌う人って知り合いにもけっこういて、なんでだろう、ってずっと思ってた。(そういう姿勢って、日本のムラ社会の歴史的な経緯や日本の教育の悪いところから来てるんだろうけどさ。)政治的な話をよくする人もいつもその話をしているわけではないし。一見つながりが見えにくいけど、政治は目の前の生活に直結してるのにさ。やっぱり、悪夢って積極的に大衆ひとりひとりが選び取っているんだな。無知や無関心という言い訳をしながらね。
行き着く先は、このポムゼルさんであり、ナチスの蛮行である。
こうならないように。きっと学べることはたくさんある。
yanus

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3.8
静かな戦慄の映画。

かつてヒムラーの元ではたらいた女性が弁明の言葉を繰り返す。顔に刻まれた深い皺が白黒の画面にくっきりと浮かび上がる。
終盤、肋骨を浮かせた死体が荷車に載せられて運ばれてゆく資料映像を、画面に映るこの女性は観ているのだろうか?

なにより恐ろしいのは、これが「普通の人」だということ、別の時代、別の立場に生まれた自分の姿だということ。

「タクシー運転手」と近い時期に観た。“人は立場がつくる”というのは本当だと思う。どういう国にしたいのか、どこに身を置くか、私たちは選ばないといけない。
さかい

さかいの感想・評価

4.0
原題「A GERMAN LIFE」
違和感のある邦題だけど、本物のゲッベルスの職場で働いてた人なら、その証言はやはり全くのごくごく普通のいちドイツ人のものと同じではない。個人的には許容範囲
ポムゼル女史は「今の子は問題に対して行動してて私たちの若い頃より大人」といい、「当時は誰もどうしようもなかった」ともいう
そのうえで「私は何も知らなかった、私は悪くない、みんな悪かったといえばみんな悪かった」とは、教訓やお説教ではない、そのまま当時の人の本当の声なのではないか
現代の自分は違うと、同じにはならないと誰がいえるだろうか。
映画やドラマででてきたら一気に冷める嫌いな言葉、「責任は私がとる」…本当にとれるのかよと思う
ナチスのことは私も悪かった私も責任がある、なんて口で言うのは簡単だけど、それはできなかったのではないか
Mana

Manaの感想・評価

3.0
見るか見まいか迷いつつ結局見た。やっぱり苦痛な時間だった。
共感できない言い分を一方的に聞かされる苦痛。

映画としては苦痛だけど、本当に彼女のインタビューは貴重だと思う。
主張は置いておいて、語られる事実自体が貴重な資料。
Naoki

Naokiの感想・評価

3.8
頷かざる得ないところと、「そうかぁ…」となるところがあった。
彼女が真実を語ったかは知れないし証明もできないが、「彼女が語った」という「事実」は確かである。

英タイトルの通り、「あるドイツ人の人生」がしっくりくる。もしかしたら「ある日本人の人生」を語る日がくるのかもしれないなぁ…と思ったりもした。『私は知らなかった。』と
lgKaoring

lgKaoringの感想・評価

3.4
彼女は本当に何も知らなかったのか?
そんな事は問題ではない。
こんな歴史があった事が問題なのだ。
重い。
拝一刀

拝一刀の感想・評価

4.2
渋谷アップリンクにて鑑賞。
今極東には「ナチスの手口」を懸命に真似て、往時の帝国の復活を期する時代錯誤の国がある。
ナチ宣伝相ゲッベルスの秘書であったポムゼル氏が語る言葉をこの国の多くの人々が将来再び口にすることになるであろう。
即ち、「私は知らなかった。私に罪はない。」
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