むらた

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのむらたのレビュー・感想・評価

5.0
2024年3本目
初めてのタランティーノ作品!いやー面白い。気持ち的にはバビロン見てる時みたいな。無駄が多いけどそれを省くと凡作になる。ゆったりした1つ1つのシーンを間延びさせてるのがコメディとして優秀

ディカプリオとブラピの演技力が輝いてた。特にレオナルド・ディカプリオの演技力は異常。これでアカデミー主演男優賞取れていないのがディカプリオへの謎の当たりの強さを感じる。これで取れないのは納得いかない、そのくらい上手かった。
いろんな姿のディカプリオを見れるのでディカプリオファンは絶対見ておくべき。
ブラピのオーラもすごい。あの筋肉!かっこよすぎる。そして自身のキャリアで初めて演技部門でオスカーを取ったというのも納得の素晴らしい演技とキレのある動きだった。

カメラワークのこだわりがすごく車に乗っているシーンの後部座席から見るカメラワークは印象的
映画を見てるシーンなどの表現。巧み
60年代のファッションや色味、ヒッピー(今で言うところのトー横界隈的な)のファッションのこだわりも感じる。ヒッピーの脇毛を生やして下品な女の子が本当に社会から外れた人間であるということを語らずとも理解させてくれる

本作は1969年のシャロン・テート殺人事件をオマージュしたもの。悪名高いチャールズマンソンとそのカルト教団であるヒッピーたちマンソンファミリーによって起こされた凄惨な殺人事件があるということを知っていると尚面白い。

タランティーノ監督の映画への愛。テート殺人事件への怒り、返り咲くことへの思いを感じられる映画。素晴らしい作品だが、人を選ぶかも。
むらた

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