じろちぃ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのじろちぃのレビュー・感想・評価

4.5
みんな!これは観る前にWikipediaで実際のシャロンテート事件についてざっと知っておいて!被害者の内訳も!
じゃないと特にラストシーンがわからないと思う!
わかった上で観ると、ひえーーーーー!と縮みあがります。

ついでに、シャロン・テートの旦那、ポランスキー監督のことも調べておくと、ブラピが車の中で女性の年齢を訊ねる場面などで、ヤバいヤバい…と変なスリルを味わえます。シャロンが書店で買う「テス」もね、その後のポランスキーとテス主演のナスターシャ・キンスキーの関係を知っているとね、そこ触れる?タランティーノ攻めるね!大丈夫?ってなる。

終始ドキドキしながら観ました。
まだドキドキしてる。



オープニング、ちゃんとルーク・ペリーの名前が貼られてる。1人で。
彼の死が悲しすぎて今まで観るのを避けてた作品。
主演のブラピとレオ様は、撮影所にルーク・ペリーがいるぞ!と2人で見に行き、キャッキャ大はしゃぎしたそうだ。
90210世代にはグッとくるエピソード。






追記。
「ルックバック」というアニメ映画を見て共通点を見つけたので、そちらのレビューからコピペ↓

タランティーノの作品「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は実際にあったシャロンテート事件を描いているが、ラストは破茶滅茶ながらハッピーエンドに書き換えられている…かのように見える。
実際、タランティーノがあのラストをどういう意図で描いたのかはわからない。どこかで本人の解説記事があるかもしれないがあえて無視して勝手に考察。

ハッピーエンドだと解釈しているレビューが多いが、自分はこの「ルックバック」のように、最後の最後で「変わらない着地点」を表しているように受け取った。
実際のシャロンテート事件の被害者の中に、その日に偶然出会ってパーティーに誘った人物がいた。作品のラスト、主人公がパーティーに誘われてノコノコついていく描写をコメディ展開と捉えるレビューが多いのだが…初対面の人のパーティーに誘われついていくことは、ルックバックで言う半纏の背中に書いたサインなのではないかな。つまり、妄想の中でどんな展開を繰り広げたところで向かうのは変わらぬ残酷な現実なのだと。一見悲劇を回避できたかのように思わせつつ、ファンタジーに溺れず現実に戻ってこなければならない大人の悲しい分別、
そんな共通点を感じた作品だった。
じろちぃ

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