メッシ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのメッシのレビュー・感想・評価

3.9
シャロンテート事件をモチーフにした素敵なフィクション。二時間半やたら丁寧で、どこか真面目な演出で、タランティーノらしくないなと思いつつも引き込まれて、ラストの悲劇はどんなになるのか?とジワリジワリと期待しながら観たら、まさかの大暴走笑。そんな感じで楽しい映画です。やたら丁寧な部分も映画愛に溢れたシーンの連続。ディカプリオの西部劇の世界に引き込まれたと思った次の瞬間には情緒不安定なオジさんに変貌している繋ぎ方など秀逸で体感時間は短い。ブラピは飄々として強くてかっこいい。ディカプリオがプールから這い出てペタペタ歩きながら火炎放射器を取りに行く後ろ姿が一番のツボでした。ロマンポランスキーをはじめ、スティーブマックイーンなど役として出して、なんだかスゲ〜ものを見た。
ラストもこういう結末なら最高だったのに、という愛溢れたもので良かった。
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