このレビューはネタバレを含みます
俺が青二歳の高校生時代。
読んでる雑誌はミーハーなスクリーンとロードショー、時々キネマ旬報。
キアヌリーブスのスピード、ダイハード4、インディペンスデイなどお祭り騒ぎのハリウッド勢の紹介の中で「深作欣二推薦」の惹句が踊る「レザボアドッグス」の紹介を見た。
深作欣二の事は「いつかギラギラする日」程度しか知らなかったが、パッケージから俺の原点である「男達の挽歌」を連想し、即座にレンタルで鑑賞「まだVHSってビデオテープの時代」
余りのバイオレンスと緊張感にトラウマになった。
その時代には「セブン」のブラッドピッド、「ロミオアンドジュリエット」のレナードディカプリオも実習科目だった。
あれから20年以上を経て鑑賞した本作品はアクションのある「ニューシネマパラダイス」だった。
ブルースリーフリークスではない俺には言う事の無い最高の映画体験。
千葉の公開二日目なのに観客はまばらな劇場において爆笑と啜り泣きが響き渡る確かな黄金期の映画体験に俺も泣き笑い。
ありがたい。
もちろんシャロンテートの予備知識は必要だ。
なるべく深く(ウィキペディアで充分。マンソンの項も深くね)入って頂き、事件に対する複雑、悲しみ、怒りを持参して劇場の扉をくぐって下さい。
最高の劇場体験が鼻っ面にストレートパンチをくれます。
あんたも泣き笑うよ。