飴

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドの飴のレビュー・感想・評価

4.0
 69年代のキラキラしたハリウッドの中で将来が不安で陰鬱に生きているリック、時代が変わっても己を失わない強かなクリフの価値観の違う二人が、合わなさそうなんだけど長く一緒にいて一緒に歳をとってきたせいか、喧嘩や仲違いを全くしない友情に妙なリアリティを感じた。
そんな二人の、虚構の殺しの世界でしか生きられないリック、現実の殺しの世界でしか生きられないクリフの対比が日常的に続く画面づくりをところどころ引き締めている。
そしてそんな二人とは違い、キラキラしたハリウッドの幸福な時代を享受しているシャロンはまさに監督の愛を一心に受けた、愛らしさと輝きを持っていて、見る側に69年代ハリウッドの素晴らしさを伝えている。
飴