肺ガンで余命宣告された大学教授。家族に病気であることを言えないまま、授業をする日々。
余命わずかとなり一般的ルールから完全解き放たれた状態で、自分なりの終活を進めているように見えた。本気で何かを伝えようとするその姿に一見自暴自棄的な行動もあるが、限られた時間の中でどう生きるべきかを教えてくれる。
一人車で泣き笑いしているシーンはぐっときた。一人こんなにも大きな具合の悪くなる戸惑い抱え、覚悟も後悔もよくわからないようになるのは案外現実かも。死ぬために生きよとか、かっこいいこと言っちゃって、人々に少しの棘を刺して究極のさよなうなら。人は必ず死ぬ。誰ひとり例外なく。
