日本版の可愛らしいポスターのイメージで鑑賞したら拍子抜けする、終始仄暗い雰囲気の作品だった。
エンジェルの目線で展開していくカメラワークが独特で、絵画のように美しい。ポップな感じかと思いきや意外と官能的で驚いた。少しだけシェイプ オブ ウォーターを彷彿とさせる。
"視力が回復したら 消えてしまう"って言葉にハッとした。五感はあっても存在の認識って視覚がほとんどの比重を閉めてるんだなぁと改めて。そんな中、関わり合いの中で初めて自分の存在を認識する2人の純愛は素敵だった。
ヨーロッパ映画独特の、美しい絵が淡々と静かに続いていく世界観は、アートとして観るのはいいけれど 作品としては合う合わないがすごく分かれそう。