コマミー

アナと世界の終わりのコマミーのレビュー・感想・評価

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)
3.3
【吹き飛ばせたか?】

  [気まぐれ映画レビューNo.9]

※最近レンタルが開始された、気になっていたこの作品を遂に鑑賞しました。



僕はまず、この邦題に「ん?」となってしまった。
「アナと世界の終わり」…どう見てもあの"某ディズニー映画"をもじっているような邦題なのだが、「世界の終わり」と付いていて"ゾンビ映画"となれば、気になって仕方がなかったが、何となくスルーしてしまった。

だが、いざレンタルが始まったとなれば、もう取るしかないと思って、手に取った。

そして観てみたら…、最初は「レディ・バード」のような場面から始まる。将来にモヤモヤな女子高生[アナ]。まさにあのディズニー映画で例えると、"某女王様"のような立ち位置にいる。学校もかなり変人な校長に変わり、校風もガラッと変わってアナの"辛気臭いムード"も拍車をかける。

  まさに人生、糞だらけ。

そんな中で、街で大規模な"パンデミック"が起き、ゾンビが町中に蔓延する。
その途端、なぜかアナの"心の中が弾けた"のか、明るいミュージカルが始まる。

"斬新な設定"だと思った。ありそうでなかったし、ある意味最適なクリスマス映画として観れる作品だ。そしてどちらかと言うと、「ヘアスプレー」に「サウスパーク」のノリを合わせたようなミュージカル映画であると言える。
「ヘアスプレー」の色彩豊かな雰囲気のミュージカル要素に、「サウスパーク」の辛口だが、どこかディズニー的な要素のコメディを合わせたような"幸せ感"がある。

だが、どこか"物足りなさ"も感じるような気がした。予算の関係もあるし、仕方がないとは思うが、[観客にとってのミュージカルの印象]というものが、いささか強すぎなのかもしれないので、その点に関しては、この作品には物足りなさを感じた。

だが、「ゾンビランド」のような、緊張感よりも"笑いやアドベンチャーの要素"が強いゾンビ映画が好きな方は、気軽に楽しめるのではないかと、僕は思う。

一つの娯楽作としては、多くのファンを作れる作品なのではないかと、僕は思いました。
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