ジェームズ・ガンはずっとはみ出し者の物語を描いてきたが、本作で描かれるロケットの過去はその中でもかなり重たい。
ライラ、ティーフ、フロアは可愛らしさと歪な形に改造された痛ましさが同居する秀逸なデザイン。
はみ出し者の悲哀は十二分に描かれているが、クライマックスのカタルシスはやや弱い。
やはり、テンポやコメディとシリアスの塩梅や、皆で手を取り合って「俺たちが"ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー"だ!」のラスト等、一作目の完成度が高すぎた。
掛け合いの楽しさは健在だが、一作目はしっかり"チーム"の物語だったのに対し、二作目はクイルの、本作はロケット単体のアイデンティティにスポットを当てた内容になってるので、キャラがどんどん増えてく割には持て余してる感がでちゃってる。
ホリデースペシャルから登場した犬のコスモはめっちゃ良いキャラなんだから、もっと早く出しといてよ!