きなおさん

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のきなおさんのレビュー・感想・評価

4.3
まとまりとか出来で言うと恐らく過去作の方が良かったと思うけれど、vol3に文句なんか一つもない。不思議な気持ち。

私がガーディアンズシリーズが大好きだからだとか、そういうのもあるとは思うけれど、ジェームズ・ガンが描いてきたgotgが、アゲアゲの演出と濃いキャラクターによる“イケてる”だけの映画でなかった証拠だと思う。
多様なキャラクターに、物語を動かすコマとして動機を持たせるのではなく、この10年近く、常に一貫した背景と人間性を持たせ続けたのは本当にキャラクターに真摯でないとなかなかできないんじゃないかと思う。

ジェームズ・ガンは本当に人間をよく知っていて、多くのものに共感する能力に長けているんだなぁ。

序盤のオルゴ・コープでのシーンは正直少し退屈だったし、ネビュラとマンティスは常に怒鳴ってるし、パスキーって薬やったん?とか色々思うところも確かにあった。

でもやっぱり、積み重ねてきたキャラクターたちの関係性に泣かされました。


正直見る前は、これであの楽しいヤツらともお別れかぁなんて思っていましたが、vol3を経て、ガーディアンズが映画の中のキャラクターじゃなくて、私にとってのどこかで生きてる誰かになった事により、お別れというより、それぞれ頑張ろうな( ̄+ー ̄)みたいな気持ちになりました。(急に語る)

ありがとうガーディアンズ。
ありがとうジェームズ・ガン!